旦那ねこむ その1(水枕)
彼が昼頃、発熱して吐いて下痢して寝込んだ。
私:「水枕、ご実家にあるかな?借りてくる!」
彼:「水枕はない」
引っ越して8か月。我が家にも水枕はまだない。
とりあえず大きめの保冷剤を渡して
慌てて近くの薬局を回るが
冷えてないアイス枕だけが売っている。
今すぐ必要なのに!
冷えてないのは役に立たない!
しかも無情にも説明書きに6時間も冷やせと書いている!
水枕さえ売っていれば……
その便利さに具合が悪くなるたびに感動していた。
氷を入れればすぐに使えるし
(氷が家になければコンビニにも売っているし)
氷の多さで温度も調節できる
水の多さで柔らかさも調整できる
あんなに重宝なのにないなんて。
たぶん私の実家(宮城県)近くの薬局なら必ずあるのに
薬局を数店回ってもなく……
ついに酒屋さんの奥にある薬局に
ようやく水枕を発見~‼
すぐに家へ帰って
彼の後頭部を冷やします。
彼は初めて水枕をするらしく
彼:「水の音がする。水の中にいるみたい」
いつものうんちく旦那がそんな可愛らしいセリフを。
そのあと、もうろうとしながらも
彼:「そうそう。熱を測ったから記録しておいて。
インフルエンザかもしれないけど、発熱後12時間たたないと検査結果にでないから
明日かかりつけ医に行くから」
と私に的確な指示を続ける……