旦那ねこむ その2(宇宙人)
昨夜、寝込んだ彼をかかりつけ医へ
インフルエンザかもしれないので別室で待つ間も
彼は時々目をつぶりかなり辛そう。
先生の問いに答えられるのかなと心配で付き添った。
先生がその別室へやってくる。
たまたまなのか関西なのだからか
最初、世間話から始まりちゃんとオチがあった。
そして問診が始まる。
彼:「昨日、昼頃から症状が始まり、吐いたのは5回、下痢も5回。
熱は昨夜の21時ごろの38度7分がピークで朝に37度4分です」
とすらすら。
あんなにもうろうとしてたのに、わかりやすく答えていく。
すごい、人間じゃないよきっと!
先生:「吐き気と下痢の回数から考えるとインフルエンザの可能性が低いかもしれない。潜伏期間から考えるとここ1日から4日前に何か生もの食べませんでしたか」
彼と私は顔を見合わせる。
おもいっきり心当たりがある。
彼:「でも、ふたりとも同じもの食べているんですよ」
先生:「宇宙人と地球人じゃ違いますしね(冗談まじりに)。同じものを食べても3割しか症状出ませんしね」
確かに私も彼の存在は宇宙人だと思う。
さすがかかりつけ医は見抜いている。
職場に大手振って行けるために
インフルエンザ検査を一応お願いしました。
先生の診断通り、インフルエンザの検査は陰性に。
先生:「今年、この付近ではインフルエンザAは多いんだけど、Bはわずかなので。胃腸炎ですね」
お薬を処方されて家で安静となりました。
ひと安心してお家について
私:「先生に宇宙人って言われてたね」
とにんまりしながら彼に言うと
彼:「えっ。あれは君のことでしょ。それ以外考えられない」
お互いがお互いを宇宙人と思っていたんだと絶句。
彼:「でも許容範囲だから結婚したんだよ」
って全然フォローになってないんだから