東大卒のノート
旦那がよく方眼紙にメモをとる。
本屋さんに行ったら
『 頭がいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか?』という本が売っていたので
彼にその本の存在を話してみた。
私:「方眼ノートを使う人って頭が良いんだって」
彼:「理系の人はほとんど方眼紙に書いてるよ」
と、首を傾げながら答えた。
彼:「今は方眼紙がいっぱい残っていてもったいないから使ってるだけだし」
日に焼けた方眼ノートをエコな彼は得意げに見せる。
最近、『東大生のノートの取り方』的な本をよく見かける。
東大卒の説明上手な旦那もこんな本を書けば
売れるのではないかと
本好きで作家になりたい私は聞いてみる。
私:「東大生のノートの取り方を書けば出版できるかもよ」
彼:「東大生はノートをとらないよ」
私:「だって、そんな本がいっぱい売ってるよ」
彼:「自作の予習ノートで充分だったし、それ友人に貸してたし」
そうか。彼のノートは参考書なみなのかも。
彼の日々の会話も要点を捉えていて、私にもわかりやすいものね。
彼と一緒に直木賞作家さんの講習会に行った時
書ききれないことがあったので
そのノートを見せてもらった。
分かりやすく聞き漏らすこともなく
書かれているけれど
なぜか青色のボールペンで書かれている。
もしや、ここに賢さの秘密があるかもしれない。
私:「なんで青字なの?」
彼:「台湾の人は青色で書くのが普通なんだよ」
台湾好きの日本人の旦那は笑顔で答えた。