彼のファッション
一緒に暮らしているうちに
彼の洋服のサイズが合わなくなってきた。
しあわせ太りならぬ
結婚したからもう太ってもいいや太り
私はどちらかというと
ふっくらしている癒し系男子が好みなのでそこは許す。
気にはなっていたけれど、
彼のウエストサイズは限界点にきてしまったように思う。
その食い込みは危険。
私:「そのままきつい服を着てたら、
具合悪くなるよ。洋服買いに行こうよ」
彼は大丈夫と頑なに拒否をする。
そのやりとりが数日続いた。
そのせいなのか体調を崩してしまう。
けっこう洋服のサイズは大事。
彼はしかたなく洋服を買いに。
お店に着くと立ち止まる。
彼:「服はなにが似合うかもわからない。
なにを買ったらいいかわからない」
私:「着たいものを買えば」
彼:「着たいと思ったことがない」
私が似合いそうなものを選んでも
いつも着ているようなものを選んでも
納得がいかないらしい。
彼は遠い目をして呟く
「日本も人民服になればいいのに」
結局
サイズがあう特価品を彼は買った。